V・E・フランクル『夜と霧 新版』




ちょうど1年前に
このブログでも紹介した

ヴィクトール・E・フランクルさんのベストセラー
『それでも人生にイエスと言う』



その後、今年の5月に買っておいた別の作品『夜と霧』(こちらもベストセラー)を
こないだようやく読み始めて、数日のうちにあっという間に読了!









V・E・フランクル『夜と霧 新版』
池田香代子 訳 / みすず書房






自らの体験した、強制収容所での"心の在り様"を
もちろん実体験を交えて

・強制収容所に収容される段階
・収容されている間の段階
・終戦となり解放された後の段階

の3つに分けて、
専門である精神医学の見地から考察していく


と言っても、

解放後の講演を収めた『それでも人生にイエスと言う』と同じく
分かりやすい言葉で語られているのでとても読みやすかった




強制収容所という、言わば「非日常」「非現実」においては
一刻一刻瞬時の判断が、文字通り"生死を分ける"ものとなる
(それも非常に近い未来でその判断の結果を突きつけられる)

ことわざで言う"禍福は糾える縄の如し"を地で行くような非情な世界
"良い"と思った方が不正解で、"失敗"と思っていたらそれが正解だったり


そんな、死んでいくことにも生き延びていくことにも
どう意味付けしていいのか分からない、"意味の分からない"世界

そんな世界では、心をどう保てばいいのか?



戦争が終わり収容所が解放されて
わずかに生き残った被収容者たちがすぐさま「やったー!自由だ!」と
嬉しさと喜びでいっぱいになれたかというとそうではなく、、

などなど、平時では想像もつかないような心の動きを
人間というものはするのだ、ということがよく分かる



"死"を含めた人生への向き合い方において
示唆に富んだ1冊であることは間違いないだろう











『夜と霧』

原著の初版は1947年

その後著者自身によって改訂された1977年版をもとに
新しく翻訳した日本語版が、今回読んだ2002年出版版

自分が買ったのが、今年4月発行の「第49刷」なので
その重版の数が、読み継がれる名著であることを物語っている






"人の心"に興味のある人は是非

読んでおいて損はないと思います♪



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