吉村昭『わたしの普段着』
ここのところ読んでいた吉村昭作品 読了 今回は趣向を変えて 数冊あるエッセイ集の中から1冊 吉村昭『わたしの普段着』新潮文庫 エッセイ集とは言え 様々な小説執筆の裏話などもあり とても密度の濃い1冊だった 繰り返し出てくるのは、やはり 20歳で末期結核患者となり、実験的手術により奇跡的に生還したこと そして、学生時代、大戦末期の東京大空襲でふるさとの日暮里の町が消滅したこと この2つだ そういう体験が間違いなく影響していると思うけれど 吉村先生の作品は「死」を 避けない 忌避しない ほとんどと言ってもいいくらい どの小説も「死」を取り扱っていたり「死」の匂いがする かと言って ことさらにそれをドラマチックに書くわけでもなく ひとつの自然現象のように淡々と描写する (この点(ドライな視線)は、戦中派で人の死が身近にあった水木しげる先生とかなり似ている) そして、それが吉村昭作品独特の カラッとした読後感を与えてくれるのかもしれない 無味無臭の いわゆるノンフィクションではないけれども ノンフィクションをもとに仕上げた"小説" そんなイメージかな 今回の『わたしの普段着』 その人柄が垣間見れて良かった もう1冊、対になっている『わたしの流儀』というエッセイ集も すでに買ってあるから、またタイミング見計らってに読もう (なにせ 買い貯めてある吉村昭未読文庫本はまだ20冊以上ありますから♪笑)












