血肉 - 玉置浩二 / 安全地帯

【俺の血肉と化したCD自慢】
 
 
その11 - 玉置浩二 / 安全地帯

陽水と来たら次はもちろんこの方々でしょう!

北海道旭川にて結成され陽水のバックバンドに抜擢された後、
スターの座に躍り出た安全地帯ならびに玉置さん。

俺が中学か高校の頃だったかなあ、
兄が安全地帯のベスト盤を買ってきて、
小嶋家というか俺と兄の間でちょっとしたブームになった。
それ以降なんやかんやでずっと聴き続けているな。
 
そのベスト盤を買った頃だろうか、
真田広之が出ていた月桂冠のCMで「あの頃へ」が使われていて
CMの雰囲気と相まって、「いい曲だなあ」と思って、中学生の頃カセットウォークマンで
スキー学習旅行のバスの中とかで聴いてたなあ。
雪の日本の風景とまた合うんだな、これが。
他にはWANDSの「WhiteMemories」とかなんか色々カセットに入れてたなあ~。


それからしばらく経って、
浅野温子と玉置浩二主演の『コーチ』ってドラマが始まって
あまりドラマを見ない俺も面白くてわりと見ていたな。
1996年らしいからちょうど高1の頃か。

俺は、この主題歌の「田園」とかがリアルタイムだったから違和感なかったけど、メイクばりばりのクールでミステリアスな初期安全地帯からのファンは玉置さんのあの変わり様を受け止めきれたのだろうか?(笑)

その頃は、たぶん安全地帯としての活動はしておらず、『CAFE JAPAN』(1996)や『JUNK LAND』(1997)といったソロの名盤を矢継ぎ早に製作していたんだと思う。やがてそのテンションの高さが限界を迎えて、軽井沢に移住したりして静かなアコースティック路線にしばらく戻ってしまうのだが。
躁状態と静状態の二面性を持つ創作者・表現者としてはおそらく避けられないことなのだろう。

1993年作の『カリント工場の煙突の上に』は名盤です。
童謡風とも感じられるような、でも非常にエモーショナルな歌唱が素晴らしい。
おそらく安全地帯でのロックスターとしての喧騒から抜け出して、故郷旭川の自然に戻ったような、
子供の頃に戻ったような、そんな心境で作られたのであろう。
その後のソロへ向かう転換点としても非常に重要な位置づけのアルバムだ。
玉置浩二の創作のバランスを保つためにも作らなければいけないアルバムだったんだと思う。


あ、説明しておくと

初期 安全地帯のイメージはおそらく、クールで都会的でミステリアスで主に男女の恋を歌うバンド。
その後、段々と彼らの故郷を思わせるような自然の要素が入っていき、
玉置さんソロでは、そこではおそらく表現できなかったであろう「汗にまみれ土にまみれた」非常に人間くさい歌詞、玉置浩二の等身大な歌詞が出てくるようになる。表現者としての開花。
そして今の安全地帯/玉置浩二は、どちらの活動でもそれらが融合されて入り混じっている。

(ドラマのDVD-BOXも買ってしまっている)
 
 

玉置さんの歌と作曲能力の凄さは言わずもがなだけれど、安全地帯 矢萩渉氏のギターはザ・ポリスのアンディ・サマーズに匹敵する透明感と言ってもいいかもしれない。とても良いコード感で、安全地帯のクール感を醸し出していたのであります。

まだ玉置さんと安全地帯を生で見たことがないのだいずれ見たいと思っているのである。


玉置浩二は間違いなく 「歌うために生まれてきた男」 だ。




~おまけ~

ジャッキーのシングル・レコード
『ハートはYES』
 
作曲は玉置浩二なのである。
色んな仕事してるなあ。

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