その男、凶暴につき


初心に帰って久々に観る

北野武監督 記念すべき監督作品第1作目
『その男、凶暴につき』

サントラ盤から2曲ほど、結構長いこと
GOUPILのライブの出囃子で使わせて頂いたりもしておりました
当然、旧ホームぺージのタイトルだった『その音、凶暴につき』は
この作品からの拝借でございました
気付いてたかしら?(笑)


いやあ
久々に観たけどやっぱ凄いな
まず画面の佇まいがキレイだ
そして映画全体を覆うこの空気感がたまらない
街並みの時代も含めて"殺伐"を感じさせる
ストーリーも非情なら
フィルム編集のカットの流れも最高に非情でいい




第1作目でこれを作れてしまうってんだから
やはり間違いなく天才だったのだろう
ラストシーンの光の具合なんて凡人には撮れない画だと思うよ

岸部一徳さんをはじめ皆若いしね(笑)
たけしも男の色気が最も炸裂してた頃じゃないかな(笑)

あ!後ろの歩道橋に "神奈川区新町" の文字が!(笑)
その辺でロケしてたのかー



あと、タイミングとか"間"とかで
凶暴で残酷なシーンなんだけど
クスッと笑えてしまうようなところもあって

改めて「"お笑い"と"暴力"は紙一重なんだぞ」
ってのがわかる映画だと思う

そんな映画、漫才でミリ単位の"間"の取り方を
体得してきたビートたけし=北野武だからこそ出来る芸当だろうな


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音楽の世界では
1stアルバム(最初の作品)に
その人(バンド)のすべてが含まれてる
なんてよく言いますが

この映画にもその後に繋がる
"北野エッセンス"がふんだんに含まれている

そんな快作でございます!!

1989年公開だから、もう30年前になる作品だけれど
2019年の今観てもそのセンスに古臭さをまったく感じないのは凄いぜ


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あ! DVDのライナーにMJ(みうらじゅん)のエッセイが!(笑)

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