サーノ博士

うならせるねえ

以前読んだ
長谷川淳史氏『腰痛は<怒り>である』の
元となるお方

もう今、自分も日常生活で
腰痛をほとんど忘れてしまうくらい良くなった
知識を深めるために(この"俺のような"腰痛には"知識"が一番効く!)
一応元となるお方の本も読んでおこうということで


右は自分の本『心はなぜ腰痛を選ぶのか サーノ博士の心身症治療プログラム』(2003年)

左は相方に借りた本『サーノ博士のヒーリング・バックペイン 腰痛・肩こりの原因と治療』(1999年)


アメリカはニューヨークの医師にして教授の
ジョン・E・サーノ博士

腰痛だけじゃなく
現代人たちを悩ませ続ける背中・首・肩の痛みまで
"痛み"というものの根本的な仕組みを解明したといってもいいくらいの偉業
(もちろん数少ないながらも先人たちの積み重ねもあるけれど)

いやあ
ノーベル医学賞あげた方がいいと思う(マジで)


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この人の理論は

TMS(緊張性筋炎症候群)

と言って、
実際の治療の現場での臨床から長い年月をかけて導き出した理論で、

本当~にめちゃくちゃ簡単に言うと
重篤な疾患ではない腰痛の痛みは

「無意識の中で抑圧された、怒りなどの不快な感情が
 意識上に上がって来ようとする時に
 それに意識が行かないように身体的な痛みを作り出して
 不快な感情に目を向けないようにさせる
 体が悪くなっているわけではなく
 痛み自体は害のない、筋肉の酸素欠乏から来るものである」

フロイトなどの言う"無意識"などの話も出てきて
要は心身症(心を原因とする身体的症状)なわけだが
かと言って、"精神が異常をきたしている"とか大それた話ではなく
現代人は多かれ少なかれストレスを抱えて生きているわけで
(だから誤解を生まないよう、"緊張性"と名前が付けられている)
そうしたストレスが日々の暮らしで 意識下(無意識)で生まれて
溜まり溜まったり強烈だったりすると痛みの発生する原因となってしまう


しかし治療として凄いところは、
こう聞くと、ストレスの原因を消さないことには治らないように思えるが、博士曰く

それを消し去ろうとしなくていい
その原因(不快な感情があること)に目を向けるだけでいい
そうすると、「不快な感情から目をそらさせる」ために作られていた"身体的痛み"は役目を失って消えてしまう

ということなのだ!

つまり、この"痛み"の生まれる仕組みをきちんと正しく"理解"しなければ
いくら手術や施術・マッサージ・ストレッチをしたところで
よくて一時的な回復があるだけで、完全な治癒には決してたどり着かない
それは表面上の"身体的痛み"に対処しようとしているだけのものだから


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そして博士は、
特にこのTMSになりやすい人の特徴として

完全主義、神経質、非常に良心的、野心的
いつも何かに駆り立てられているようなところがある、
人を喜ばせたい、いい人でいたい、人の役に立ちたい、
人とぶつからずに済ませたいという気持ちが強迫観念のようになっている、
とことん追求しないではいられない性質

といったところを挙げている

完全に俺だ(笑)


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1979年にはもう患者に講義をするほど理論は確立していたというから

今、2019年
日本の巷の腰痛治療にはまったく取り入れられてない
40年間なにやってんだという話


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相方に借りた方、
この間の昭乃さんのライブ開演前に座席で読んでいたら
第6章が特に効いた気がする
この章は2回も読んじゃった(笑)

相方の方はもう読み終えて
現在自分の方を読んでいるところ

けだしどちらも名著である


簡単な感想というか解説でしたが
この本たちが「読む薬」と呼ばれている意味が多少理解いただけたでしょうか?
腰痛で参っている人たちには是非読んで欲しい、ホント
どこかに通院してるのなら、通院1回分の本代だと思って
騙されたと思って読んで欲しいな


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最後はKATAKOTOで締めましょう


幽霊の正体見たり! 枯れ尾花!

腰痛の正体みたり!TMS(緊張性筋炎症候群)!


以上!


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