ねぷた旅 10 ~モーニングコール~



「おはようございます。
 寒くありませんでしたか?」

そんな言葉で私の旅の最後の1日は始まった



そう、はなからどこかに宿泊する予定のなかった私は
駅のベンチを今夜の寝床としていたのである!

祭りも終わり夜も更けて、横になって本を読んだり
ウトウトしたり
終電の時刻を過ぎたら構内の電気を消すのであろうか
警備員さんがコツコツと足音を鳴らして見回りに来た

「始発に乗るのでここにいてもいいですか?」と一応許可を得てから
私は眠りについた


Zzz...



その寝床となったベンチ

て、手すりが、、、実に、、、邪魔だ、、!(笑)



明日は帰るだけだし 電車の中で寝れるし
ロータリーの座れる場所で寝りゃいいかとも思ってたけど
ちょうど「弘前」駅の建物の中は
通り抜けで使う人がいるらしくひと晩中
自動ドアが開くようになっていた
つまり野宿はしなくて済んだのである

ただベンチの真横にエスカレーターがあって
人が来る度にゴウーンと動き出す上に
ご丁寧に「手すりにおつかまり下さい」的な機械アナウンスが必ず流れるので
決して安眠はできないのでお気を付けください

ていうか本来ここは寝床じゃないので決して真似しないで下さい
(誰もしねえか笑)
祭りにあれだけの人出があったから
俺と似たようなことを考えてる旅人が他にもいるかと思ったけど
誰ひとりいなかったね(笑)


(そのエスカレーター)



8月7日、水曜日

夜も明けた頃 始発前
旅人が一人寝ているということを
引き継ぎで聞いたであろう別の警備員さんが声掛けに来てくれた
それが↑最初のセリフ

おそらく他の乗降客が来るから
景観的にアレだったのであろう(笑)


警備員さんどうもありがとうございました!
なんか寝にくかったけど気温は快適でした(笑)

それから弘前の治安はとてもよかったことを書き加えておきます



こうして長いようで短かった
令和最初の年の夏の旅、最後の一日が始まる、、、



~つづく




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