前田日明『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』




















プロレスには大して詳しくないんだけれども
YouTubeチャンネルが面白くて その博識さに人間として興味が湧いて
思わず買ってしまった(笑)
6月に発売されたばかりの新刊


前田日明 著
『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』サイゾー刊

いつ起きてもおかしくないと言われている南海トラフ巨大地震に対する国の対策の情けなさから始まり、現代日本を憂う前田日明氏が様々な切り口から警鐘を鳴らす1冊

コロナ禍で露呈した(今に始まったことではないが)
"日本という国家の、国民への真心の無さ"
この辺が通底したテーマとなっている



「日本人は責任を取らない」と本の中でも度々指摘されていたが、この国のここ何代かの政府を見るだけでもそう思うが、これも今に始まったことではなくあの戦争の時からそうだったようだ

自分も前々から思っていたが
戦後75年以上経って日本人は自分の手であの戦争をいまだに総括していない
誰も責任を取らなかった


立場が上になればなるほど責任を取らない
下の者に責任を押し付けて自分は逃げる

そしてそんな人たちがこの国を動かしていたりする

今の政治を見ていれば、誰もがそんな風に思っているはずだろう


上が上でそんな調子でも、じゃあ下はしっかりしているかと言うとそれも心もとなく、
今回のコロナ騒動を眺めていても
日本人はあまり論理的な国民性ではないのかもしれない
と思えてきてしまう

結局、数十年先百年先の目指すべきところをはっきり設定してないから
ゴールへの道筋を立てることもできずに
目の前の瑣末なことに感情的に振り回されて
与えられる情報によってあっちへ行きこっちへ行き一貫性がない
結局 その時その時のものごとの"真実"が見えてないから、ってことだと思う
国として自分の頭で考えないからいまだに欧米先進国の言うことなら正解だと思って押し頂いて鵜呑みにしてしまう

スイミーじゃないけど
種族的には、日本人ってのは"鮫"みたいな1匹ハンターじゃなくて
"鰯"のような群れタイプなんだろうな
誰かが率いて方向を指示するわけじゃなく、なんとなくの雰囲気でふわ~りと集団を形成している
それが日本特有の "同調圧力の高さ" "出る杭は打たれる" って集団的傾向に繋がっていくのだろう
("鰯の群れ"なら、1匹ではみ出ちゃったら目立ってすぐ食べられてしまいかねないからね)
そして一度、"スイミーの目"みたいのが現れるとやたらと強く結束し出して、それが良い方にも行けば、暴走する引き金にもなってしまったり


そんな風に色々考えさせてくれる1冊
たまには問題意識も持たんとね


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