長谷川英祐『働かないアリに意義がある』
私の存在意義があるはずだ!
と、思ったわけではないけれど(笑)
いつものように昼休みに
有隣堂でヤマケイ文庫の棚を眺めていたら
目に留まった本を衝動買い
『働かないアリに意義がある』
長谷川英祐著 / ヤマケイ文庫
だいぶ前に結構話題になった
"アリの中にも働かないヤツらがいて
しかも、働くアリたちだけを集めても
やっぱり働かないヤツが出てくる"
という研究結果のエピソード
それの発信源になったであろうベストセラーの
復刊文庫化だそうな
(帯の推薦者がちとヤだな、、笑)
(帯の推薦者がちとヤだな、、笑)
働かないアリか、、
、、他人事とは思えないな(笑)
いっちょ読んでみるか!
いや、決して我がドロップアウト人生を
肯定させるために読むのではないのだ!(笑)
今、半分くらいまでまで読み進めたけれど面白いね
もともと昆虫の世界のエピソードは人間と似ていたり、逆に全くかけ離れていたりで
興味をそそられるものが多いもんだけれど、この本も例外ではなく面白い
また、社会性を持つ虫たち(アリやハチなど)と人間社会の比較も出てくるが
変に筆者の人生訓みたいのには寄せて来ないので客観的で読みやすい
薄い文庫なので
興味のある人は是非お読み下さい♪ なんだけれど
読んでいて"いいな♪"と思ったセンテンスをひとつ紹介
虫の社会においては
"規格品ばかりの組織はダメ"であり
「仕事をすぐにやるやつ、なかなかやらないやつ、性能のいいやつ、悪いやつ。
優れたものだけではなく、劣ったものも交じっていることが大事なのです。」(P.79)
社会において構成員には「個性」が必要であり
しかもそれは「能力の高さを求めているわけではない」とのことなのだ
社会において、ダメなヤツは排除してしまいがちだけれども
実は社会を長く維持させるためにも必要な存在ということらしい
もちろん虫の社会と人間の社会には異なる点もあり
アリの社会(コロニー)には人間の会社における"上司や管理職"のような
全体を見渡して指示を出すような存在がない
それなのにうまく社会(コロニー)が回っているのはどういうことなのか?
そこに"働かないアリ"たちはどう絡んでくるのか?
その辺なんかも読むとわかるのです
そんな
"働かないアリ"たち 必読の書!(笑)
いかがでしょうか?
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