『平成狸合戦ぽんぽこ』
先日実家に帰った時に
「裏の空き地に今年も狸が出たよ」と言って
父にスマホで狸の写真を見せられ
ああ、久々にあの映画が見たくなったなあ
と、いうわけで!
平成狸合戦ch... 『平成狸合戦ぽんぽこ』!
もちろん誰もが知ってるジブリの
1994年 高畑勲監督作品
もう時代は令和
平成も多摩ニュータウンもひと昔もふた昔も前になりましたが
多摩ニュータウンが出来た時代
そこに住んでいた狸たちに起きた悲劇(どう考えても悲劇だ)を
宴好きな狸の持ち前の明るさでコミカルに喜劇調に描いた作品
昔1~2回見たし
TV放映をDVDにもダビングしたりもしたんだけど
あぶないあぶない
こんなに涙腺を刺激してくる映画だったか(笑)
最後の方で狸たちがかつての
穏やかだった多摩丘陵の幻影を見せるところはウルッと来るね
"マボロシ"系に弱い私は特に(笑)
ファンタジーに見せかけて
かなり生々しいドキュメンタリー仕上げになっているところに
高畑監督の作家性を感じますな
ラストの、野々村真が声を演じる主人公狸の言葉が沁みます
都市開発によってそこにいた動物たちは
"姿を消した"んじゃない! "死んでしまった"んだ ということ
言い方にトゲはないけれど、ど直球なメッセージだ
わらべ歌に妖怪に講談調、八百八狸、補陀落渡海などなど
散りばめられた日本の歴史文化も種々味わえる
これは日本にしか作れないまさに、ザ・ジャパニーズ・ムービー
あらためていい作品です
(こうした日本文化に興味がない人には面白さが理解できないかもしれない)
狸が人間に対する作戦として起こした"怪異"を解説する
TVコメンテーターに、どう見ても韮澤編集長が!(笑)
しかも隣の人は「ミズキセンセイ」という名前
当然水木しげるのことだろうと思ったら
エンドロールにもちゃんとクレジットが(笑)
妖怪オンパレードの"妖怪大作戦"のシーンがあるから当然か
(韮澤編集長の名はないな笑)
平成狸合戦ち
、、、失礼
『平成狸合戦ぽんぽこ』!
あなたもいかがですか?
(ああ、他のジブリ作品もあらためて見たくなってきたなあ
『紅の豚』とか『おもひでぽろぽろ』とか真剣に見てなかったやつ)
実家の狸たちも
実は多摩丘陵から何世代かかけて来た狸たちだったりして
昔小さな裏山があった時は狸が出たなんて話 聞いたことなかったもんなあ
30年くらい前にその裏山も切り崩されて、それ以来、ちょうどうまい具合に
人が入って来ないようにフェンスで囲われた草っ原と土手になっているんだ
草野球くらいなら出来るんじゃないか、ってくらいの広さ
桜の木も植わっているから、満開の時は
人間が寝静まった頃に宴でも開いてるんじゃないかな
耳をすませば腹鼓が聴こえるかもしれない
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