吉村昭『関東大震災』『三陸海岸大津波』
私の本棚に、段々その著作が増えていく吉村昭氏
先月買った『破獄』と『島抜け』も
まだ手を付けてないのに新しいのを買ってしまった(笑)
むぎゅぎゅ
クレジットカードで溜まったポイントでゲットした
図書カード1000円を使ってお得に購入
今回はノンフィクションもノンフィクション
実際に起きた大災害を題材にした2作品
『新装版 関東大震災』(文春文庫)
『三陸海岸大津波』(文春文庫)
紹介文をコピペしておくと、、
『新装版 関東大震災』
大正12年9月1日、午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。建物の倒壊、直後に発生した大火災は東京・横浜を包囲し、夥しい死者を出した。さらに、未曽有の天災は人心の混乱を呼び、様々な流言が飛び交って深刻な社会事件を誘発していく―。二十万の命を奪った大災害を克明に描きだした菊池寛賞受賞作。
『三陸海岸大津波』
明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。
大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか――前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに、巨大津波の恐ろしさを再現した震撼の書。
この歴史から学ぶものは多い。
『関東大震災』の方を早速70ページばかり読み進んだが、
実際の資料・文献を様々かき集めて書いていったのであろう
淡々と災害の事実だけを描写していったとしても、
その悲惨さ・甚大な被害が伝わってくるほどの"関東大震災"
そこに吉村昭氏の描写力が加わり、
さらに引き込まれるような作品となっている
凄まじい地震だと
本当に地面が波打つのだろうし
関東大震災の話をする時
あまり津波の話は聞かないけれど
やはり沿岸部では少なからぬ被害が起きていたこともわかる
『三陸海岸大津波』の方は、
おそらく2011年の東日本大震災の津波の時に
よく取り上げられた作品なのだと思うが、
今あらためて読んでみたいと思い購入
こうして見ると
"プレートによる造山活動で形作られた列島"という日本の宿命か
どこに住んでいたとしても、地震から逃れることはできないのだろう
何度も取りざたされる"南海トラフ巨大地震"にしたって
いつ起きるか?という時間のスパンの問題だけで
遅かれ早かれ、いつかは起きるのだと思う
(ちなみに1707年の、
南海トラフのほぼ全域にわたってプレート間の断層破壊が発生したと推定されている
"宝永大地震"の49日後には富士山も噴火(宝永大噴火)している)
もうこればっかりは
プレートの端っこに乗っかっている、この日本列島に住んでいる限り
避けられないことなのかもしれない
大正12年、つまり1923年9月1日の関東大震災から
ちょうど100年が経った
"備える"以外の解決法はないんだろうけれど
こうした作品を読むことが、その"備え"への助けにはなると思う
『新装版 関東大震災』の方は
現在、期間限定のカバー包装バージョンです
興味ある方は是非!
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