FUGAZI 『INSTRUMENT』

FUGAZI 『INSTRUMENT』

ジェム・コーエン監督
1999年アメリカ

平野くんから借りて見る
この熱量にもはやあれこれ言うのは野暮ってもんよ


フガジ
ワシントンD.C.を拠点に
1980年代後半~2000年代初頭にかけて活動したバンド
1987年から12年間にわたる
バンドの軌跡を追ったドキュメント・フィルム


音楽業界からまったくインディペンデントで
自分でレーベルやったりライブやったり と
様々なD.I.Y.の手法に目が行きがちだけど
結局どれもこれも"凄まじい音楽"があってのことなんだろう
そうした行動へと衝き動かすだけの
自分たちの音楽への絶大なる自信があったのだ

これ結局のところ音楽がショボかったら
D.I.Y.で成し遂げても面白くも何ともないもんね
ただ「自分たちで頑張ってるのね」ってだけで


そんなフガジの
"音楽の強さ"を刻んだ映画に見えた


最後に流れた字幕の言葉
誰の言葉かわからないが
(たぶんギターのギー・ピチョットの声かな?
それにしてもギー・ピチョットはどこ系の人なんだろう?
そもそも本名なのか?芸名なのか?)


「俺は―

 演奏している時が
 一番自由になれるんだ

 解放感に満たされる

 それまでの人生では―

 味わえなかった
 究極の感覚だ

 最高に気に入っている

 やみつきだ
 止められないよ」


この言葉がすべてだ
本当にまったく俺も同感
ライブなんてこれがすべてだ


その瞬間 どんな主義主張もなくなり
もしかしたら聴いてるお客さんと一体になることすら
もはや関係ないのかもしれない
ただそれは自己満足や自己陶酔とも現実逃避とも違うんだ
自分すら音の中に"なくなっていく"感覚というか

これはライブで演奏しながら
そうした"ゾーン"を体験した人ならわかるだろう

文字通り「自由」や「解放」といった部類の感覚


ジミヘンの頃から凄い音楽っていうのはみんなそういうもんなんだと思う
いやもっと言えば 原始の時代から続く 部族や宗教で鳴らされる音楽
音楽を奏でることで得られる「トランス状態」とか「神懸かり」の状態に
もしかしたら近いんじゃないかな


ってなんかKATKOTOKOみたいになってきた(笑)


それにしてもライブで常に80曲は
いつでも演奏できるように準備されているのはすげえな
セットリストはなく、曲順はその場で決めるらしいから
失敗すると大惨事になると言っていたが(笑)
常にライブやりまくってると出来るのかもしれないが
見習わねばならないのであります



平ちゃん
貸してくれてサンキュー!

そんな相方平野くんは
俺がこの映画を見ている時
Public Image Limitedのライブを見に行っているはず
どうだったのでしょうか? ―

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