ヘッドホン修理&改良 - SONY MDR-CD900ST
にゃふっ!
断線!!
ミックス作業で活躍中の愛用ヘッドホンが断線してしもた
きっと床に伸びたコードを2回連続で踏んで引っ張ったせいだ(笑)
断線オールナィこ~とばにす~れば~♪
断線オールナィうそにそ~まるぅぅぅ♪
などと歌っている場合ではない!
大事な大事な3rdミックス作業が滞ってしまう!
修理せねば!
と、いうわけで
修理も兼ねてヘッドホン改良~!と相成りまして
本日の午後は丸々はんだと格闘でございました
こちらのヘッドホン
SONY の MDR-CD900ST
と言いまして、録音・ミキシングなどエンジニア御用達の
レコーディングの現場では相当なシェア率の逸品なのでございます
本来業務用のヘッドホンであるため
故障したら各パーツを交換・メンテナンスして使い続けられる仕組みになっている
耐用年数の高いとっても便利~なヘッドホンなのだ
そして私はそのメンテナンスを一切やってこなかったのだ(笑)
なぜ2つあるのかと言うと
写真 左のが初代、写真 右のが2代目
初代が壊れたので、去年だかにヤフオクで落札したのが2代目
と言っても初代もヤフオクで中古で買ったもの
たぶん初期GOUPILレコーディングを始めた頃に買ったのだろう
2代目は見た目でもお分かりのように
購入時すでにイヤーパッドが変えられていたりと手を加えた形跡のあるもの
【症状】
2台とも右耳だけ聴こえない
初代は、プラグから数十センチのあたりの範囲をいじったろもんだり角度を変えたりするときちんと聴こえるポジションもある
2代目は、もっとひどくてプラグを抜く一瞬だけ聴こえる瞬間がある
以上のことから
初代 ・・・ プラグは問題なし・プラグから数十センチの範囲のどこかでの断線
2代目 ・・・ プラグはあやしい・ケーブルももしかしたらあやしい
と判断いたしました
【今回行う修理・改良】
初代 ・・・ 断線してそうなケーブル箇所をバッサリカット!
ヘタっているウレタンリングを交換
ボロボロのイヤーパッドも交換
ヘタっているウレタンリングを交換
ボロボロのイヤーパッドも交換
2代目 ・・・ プラグ交換ついでだ!
プラグを3.5mmのステレオミニプラグに交換し
オリジナルの3芯ケーブルを4芯ケーブルに差替え!
こちらもヘタっているウレタンリングを交換
【購入パーツ】
OYAIDE P-3.5 SR 3.5mm ステレオミニプラグ ×1個
SONY MDR-CD900ST/MDR7506/CD900/MDR-V6用 ウレタンリング ×4個
SONY MDR-CD900ST用 イヤーパッド ×2個
ケーブル 900 QUATTRO ×3m
(予備に)CLASSIC PRO P12S ステレオフォンプラグ ×1個 (今回使わず/108円だったもんで笑)
パーツの方は、
前に買った白のテレキャスターでもお馴染みのサウンドハウスさんと(笑)ケーブルは、これまたネット通販のGIZMO-MUSIC(アンブレラカンパニー)ってところで購入
~・~・~・~・~
前置きが長くなりましたが(笑)
10数年使っていて
今さらながら分かったこととしましては
ウレタンリングやイヤーパッドなど
音質を左右するような大事な消耗品であったこと
そして それが簡単に交換できるものであったこと
し、知らんかった、、、
ていうか、考えたこともなかった
今、私は、
愛用者の皆さん、
ウレタンリング交換してますかー?
簡単に交換できますよー!
と言いたい(笑)
だって俺なんも疑問持たずに使ってたもん(笑)
というか使ってる人は知ってたのかな?
~・~・~・~・~
先に述べた「3芯ケーブルを4芯ケーブルに」という話
これは今回修理の仕方をネットで調べるうちに知ってしまった改造法
オリジナルのケーブルは中に3本の芯(銅線を束ねたみたいなもんだと思ってくれ)が入っているのだけれど、これを4本の芯が入ってるケーブルに替える
ネット情報によると
オリジナルの3芯のものはどうやらステレオの広がりに若干(?)欠けるらしい
そのかわりガツンとした塊のパワーが出る
4芯にすると、その"塊"感はじゃっかん落ちるかもしれないがよりステレオの定位がくっきりしモニタリングにも良い影響が出そう
なるほど~!
知ったからには試してみたい
だったらせっかく2台あるんだから
2代目の方を4芯に替えてみよう
そしてプラグもオリジナルはデカいヤツだけど
ミニのジャックに挿す方が多いから、2代目はミニプラグにしてみよう
といった結論が出ました
これはネットの皆さんのブログを参照した受け売りなので
実際の音質は、これから両方聴き比べてみてはたしてどれくらい違いがあるのか
確かめてみようと思う
~・~・~・~・~
それじゃあ以下
実際の工程を駆け足で(笑)お見せしましょう!
ちなみにはんだを付ける時の配線的な知識は皆無なので
これもネットに載っている情報から見よう見真似でやりました
それではまずは
初代の方から!
イヤーパッド
もはやボロボロのビリビリです付けてるとポロポロと生地が剥がれてヤだったんだよな(笑)
夏場なんか千切れた黒いのが汗で耳にくっ付いてたり
しかもこんな風に簡単に取れるのすら知らんかった
装着部の溝に入り込んでるだけなので
生地を四方に広げて引っ張ってあげると取れます
イヤーパッドを外すと現れるのがこちら
さっきからウレタンリング ウレタンリングとうわごとのように言ってましたが
この中央にゴミのようにへばり付いている輪っかがそれです
これがウレタンリングと言って、要はシールの付いたスポンジなんだけど
新品と比べるとそのヘタりっぷりが如実にわかります(左側の新品の真ん中の円をくり抜いて外側だけ使います)
ヘタっているどころかウレタンのスポンジが"千切れてなくなっている"
と言った方が正しいかもしれません(笑)
それでいてこのリングのせいで音質が変わってしまうってんだから
世の中わからないもんですネ!
(要は、イヤーパッド内の空間での音の響鳴に関わるのであろう)
両耳ともボロッボロ(笑)
ここでちょっと寄り道して
(ネットで剥がしてるのを見かけてかっこ良かったので笑)このヘッドホンのトレードマークでもある赤いラインも
初代の方は剥がしてしまおう(ていうかこれただのシールだったのね)
黒のみになるとガラリと印象が変わってかっこいい!
(ちょっと跡が残ってるけど笑)
今回は写真に映っているマスキングテープのあたりまでは
断線の疑いのある範囲ということでそこまでバッサリカットしました
(もともとのコードの長さは約2.5m)
それでは本編のはんだ付け作業へ
こんな風に何かのジャックに挿しながらやると両手が使えてやりやすいのです
やっぱプロのはんだ付けはきれいだな~
被膜を剥いで、、、と
初代はオリジナルのケーブルのままなので
見ての通り3芯です
短すぎて薄すぎてはんだの熱で皮膜が溶けるで御座候!(笑)
手慣れた下手クソさで!
できた!
音出し確認したら問題なさそうだったので、よしとしよう!(笑)
シールなのでそのまま円形が崩れないように貼っていく
(音質的に円形を保った方がいいらしいから)
貼ったら中の要らない部分を剥がして抜いちゃう
ペロンと剥がして出来上がり
両耳とも~
そしてイヤーパッドの新品をツルリとはめ込んで
出来た!
新品同様!シックでカッコ良くないですか!!
だいぶコードが短くなったけど(笑)
むしろ引っ張ったり踏んづけたりしなくなっていいだろう
メッシュ越しのウレタンリングとイヤーパッドも
ふっくらしていてもともとこれが正しい状態だったんだな(こんな状態見た記憶がないな笑)
~・~・~・~・~
ほんじゃ次いってみよ~!
2代目!
イヤ―パッドを外すと
こちらも案の定スポンジはヘタりまくり
ネジを外して、、、
擬音でお送りします
パカーッ
フムフム
(4芯ののり巻きみたいだ)
ブワサッ
(4芯 はぁ~ よく出来てんな~)
キコキコ
(どうやらカッターで元のはんだの"島"を分断しておくらしい)
ムニュニュニュ
できたー!!
できたよ、おっ母さん!
はんだ付け完了!!
(たぶん合ってる笑)で、聴いてみたら右側が聴こえず、、、うへぇ~と思ったけど
プラグ側ではみ出てしまってたはんだを除去したらうまくいったので
よかったー!
仕上げに 熱収縮チューブをライターであぶって巻き付けて、、、
完成! 出音、問題なし!
同じくウレタンリングを貼り付けて
出来上がり!
14時くらいから始めて
すっかり日が暮れてしまいました(笑)
今回のはんだ付け走り書きメモ
※はんだ付け作業
細かな解説ができるほど詳しくないので
配線などを詳しく知りたい方はネットで探してみて下さい
色んなサイトがヒットすると思うので
~・~・~・~・~
といった感じで
今回のヘッドホン2台の修理&改良
全工程終了いたしました!
2台の音の違いを知らせたくなったら
後日談としてここに載せるかもしれません
よしっ!
これでミックス作業に戻れる何が一番大変だったかというと
このZUGAレポートだ!(笑)
長げーよ!
長くなるのはもうすぐに目に見えていたから、、(泣)
でも書かなきゃ気が済まない哀しい性だから、、(笑)
てなわけで
以上、久々のD.I.Y.レポートでした!
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