岡本太郎 青春文庫『自分の中に毒を持て』『自分の運命に楯を突け』『自分の中に孤独を抱け』





創作活動ばかりじゃなく
生き方においても

""を入れたい人に



生きる勇気が湧いてくる
岡本太郎 青春文庫3部作でございます(笑)









夏に買って
最近読み終えました♪

(とは言っても、真ん中の赤の
 『自分の中に毒を持て』は昔持ってて読んだものの買い直しなので
 今回はまだ手をつけてないけど)




どれも読みやすくて
心を奮い立たせてくれること間違いなしの3冊

世に数多ある自己啓発本の類とは一線を画すのが
すべて岡本太郎が生き方として"実践"してきた思想・哲学だということ

己の生き方を真に貫いた人間の、筋金入りの心の言葉の数々




『自分の中に毒を持て』のロングセラーを受けて発売されたであろう
『自分の運命に楯を突け』『自分の中に孤独を抱け』の2冊も

岡本太郎の著述や講演などからセレクトされた文章のようで
どこを取っても岡本太郎節満載でございます♪













『自分の中に毒を持て〈新装版〉』(岡本太郎著)

ロングセラー度 ★★★★★★★★★★


時代を越えて読まれて来たし
今後も読み継がれるであろうベストセラー


"危険な道を選んでこそ  マイナスに賭けてこそ  生命や情熱は爆発する!"

岡本太郎的生き方の基本にして神髄を説いた
入門編としても間違いのない1冊


3冊の中で一番"愛"について語っていた印象












『自分の運命に楯を突け』(岡本太郎著/平野暁臣監修)

自分を売らない度 ★★★★★★★★★★


もう10年20年近く前に何度か読んだ
旧版の『自分の中に毒を持て』に次いで
久しぶりの岡本太郎節拝読


"弱いそのままの状態"でも
瞬間瞬間を激烈に闘えば 
自らを燃え上がらせることができるし
運命を切り拓き 目の前が開けてくることだってある

それは 巷にあふれるような
"弱くてもそのままの君でいい"
といったような甘やかしの言葉とは
ある種 真逆の厳しさだ


また、

起爆剤となり得る"感動"というものの大切さだったり
"己をつらぬく"大切さだったり


そして、

何よりこの本で知って驚いたのが

「岡本太郎は自分の作品を売らなかった」 ! !

ということ


そうか、言われてみれば確かにそうだ、、!

だからこそ、道行く人々が無料で触れられるような
パブリックアートを作っていたし(言うまでもなく"太陽の塔"とか)

芸術作品に金額をつけることの無意味さと下品さを
誰よりも理解していたのかもしれない



本人も自覚的だったようだけれど

岡本太郎は 岡本太郎』という作品を作った

まさにこれに尽きるかもしれない



偉大なアーティストみんなそうかもしれないしね

水木先生だって山下清だってダリだってピカソだって
永ちゃんだって美輪明宏だって宮崎駿だって

みんな『自分』という作品を作ったのだ












『自分の中に孤独を抱け』(岡本太郎著/平野暁臣監修)

パンク度 ★★★★★★★★★★


3冊の中でもとりわけパンク度が高いように思われた、
岡本太郎の"どパンク"っぷりが味わえる1冊

通底する基本的思想はもちろん3冊とも一緒だけれど
これには特に、芸術(や芸術業界・芸術産業)そのものへの懐疑と抵抗


"創造のための破壊" "破壊からの創造"
という パンクの基本姿勢が感じられる1冊だった

"周りに惑わされずに 本当の自分を表現しろ"
そんな姿勢を 芸術や創作活動に留まらず 人生全てにおいて貫き通せれば
本当に品のある人間になれるのかもしれない


闘いを挑む相手はいつだって自分だということ

岡本太郎はいつでもそれを教えてくれます













新装カバーを外すとこんな感じ♪






皆さんも"芸術の秋"に読まれてみてはいかがでしょうか?

("芸術の秋"なんて言うと岡本太郎から怒られそうだけど 笑
 「風情や風流でごまかすな!情熱の爆発に季節なんて関係ない!
  いつだって挑み続けるんだ!」って 笑)




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