クリント・イーストウッド『許されざる者』


重厚!














『許されざる者』
1992年公開 アメリカ

クリント・イーストウッド最後の西部劇
アカデミー賞 作品賞受賞作品


-あらすじ-
かつての残忍な悪党が、娼婦の懸けた賞金を得ようと、昔の仲間や若いガンマンと共に最後の追跡の旅に出る。
(中略)銃の腕もおち、馬も巧みに乗りこなせなくなった彼が、生活のための金稼ぎから転じて、"伝説の男"として甦る姿が身震いするほどスタイリッシュに映し出される。仲間を殺され、復讐鬼と化した主人公の問答無用のガン・ファイト!(amazon解説文より抜粋)




風呂も入って、さあ観よう!

と再生したら、、
















じ、字幕が読めねえ、、、



何だこれ
文字の中身と輪郭が同じ色で
モコモコになって読めねえじゃねえか、、
そういや前にも1回こんな現象あった気がするが、、



今すぐ観たいのに~!!

と、プレーヤーの設定をいじくり回してもダメで
(ちなみに私はノートPCに外部CD/DVDプレーヤーを繋いで、ネットから無料ダウンロードした再生プレーヤーソフトでいつも観ています。VLCってヤツ)

何をやってもダメで
仕方なくネットから別の無料プレーヤーをダウンロードして再生してみるも、やっぱり同じで
結局、このワーナーのDVD自体の問題、ということに結論付けました(笑)
(ただネットのレビューとかにもこんなクレームは見当たらないので、俺のPCとの相性なのかな?)















これぞまさに

許されざる字幕




、、というわけで、スッタモンダした挙句
予定より4~50分遅れぐらいで(笑)
仕方なく日本語吹き替えで視聴開始~!


ってクリント・イーストウッド
声ルパンじゃん(笑)

なんかイメージと違う、、、


いや山田康雄さんが悪いわけじゃない
イーストウッドの声で見たかったの(笑)
でも観ていくうちにルパン声も全く違和感なくなってたから、山田さんさすが!(どっちだよ笑)


ただ、この映画
夜の黒いシーンが結構多くて、、
画面も黒が多くてDVDぐらいの色味の解像度だと
みんな同じ黒で何だかよくわからん(苦笑)、、ってシーンが多々あった
夜の深い暗さ と 明るい陽射しの荒野 のコントラストがもっと本当は素晴らしい映像なんだろうな~と思えてしまって、、

だからこれ、元のクオリティで、映画館で観たかったな~


と、すいません
このDVDの品質の文句ばかり並べてしまいました(笑)

















(※以下ちょっぴりストーリーネタバレ)



『許されざる者』

何を"許されない"のか?
原題だと『UNFORGIVEN』

"FORGIVE" は "許す"
「神はお赦したもう」の"赦す"の意味だろう
"神により生前の罪はすべて赦されて天国に行けますよ"ってヤツ
つまりは"UNFORGIVEN=赦されない" → "地獄行き"ってことだな
(映画中のセリフからもそれが分かる)


金のため(主人公たち)
はたまた、己の信じる正義のため(保安官)

どれだけもっともらしい理屈を並べたところで
銃口を人に向けて 引き金を引く奴らは
ただの"人殺し"に過ぎない

そう "人殺し"は全員"地獄行き"だ


そんな強いメッセージを感じたな
人を殺すことの"業(ごう)"というか

西部劇のガンマン役で世に出てきたクリント・イーストウッド
まさに西部劇に引導を渡した、西部劇の集大成と言って間違いないだろう

ガンマンをカッコいいものだなんて勘違いするなよ、と
ガンマンなんて所詮ただの人殺しだ、と
だからクリント・イーストウッドはカッコいい
(それはヤクザ映画でヤクザをカッコ悪く情けないものとして描く北野武と同じカッコよさだ)


あと、もっと言えば
人を人とも思わない人間(物語の発端となる牧童2人や売春宿店長)も"地獄行き"だ


ドンパチやってスカッとする西部劇と言うよりも
重厚な大人の西部劇だったな

アカデミー賞を受賞したのも当然だろう

















さらに遡って
まだ観ていない『ローハイド』(はテレビドラマか...)とか
『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン 』とかの
イーストウッドの西部劇を観たくなった

あ、でも
次に見るのは『ミリオンダラー・ベイビー』が予定されております(笑)
こちらもアカデミー賞受賞のクリント・イーストウッドの代表作

乞うご期待ください、俺(笑)

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