網走オホーツク旅 8 ~ニポポ~

網走駅駅舎にある観光案内所に足を踏み入れると
私を迎えてくれたのは
たくさんのニポポたち♪

おお~、あるある♪
あるじゃないですか!
小っちゃいものから
大きなものまで
キーホルダー付きのもあるね♪
「ニポポ」とは何ぞや?
という方に、Wikipediaを頼りに
ごくごく簡単に説明をしておくと、、
網走刑務所の受刑者の刑務作業の一環として作られる木彫りの民芸品の人形で
「ニポポ」の名称は、アイヌの言葉で「小さな木の人形」や「木の小さな子」を意味し
願をかけると必ず叶えてくれるというアイヌの神様が原型
そうしたアイヌのマスコット的なニポポをヒントに
彫刻家の手なども経て1955年に刑務作業用の試作品がデザインされた
素材は、縁起が良いとされる「槐(エンジュ)」という硬い材質の木で
多角形の面を活かした一刀彫りの表面にはキレイな木目があらわれ
同じものは2つと無い、一体一体に個性のある人形となっている
人形の裏面(底)には、受刑者が作った製品である証として
「網走刑務所」の刻印が施されている
と、いった感じの
物語あり、のちょっと特殊な民芸品であります♪
そもそもは、朝鮮戦争後の不景気の時期に
網走刑務所の受刑者の作業確保のために生み出された、、とか(Wikipedia情報)
それがこんな後々の現在に至るまで
網走を代表するお土産の1つになるとは
そして、
私がこの「ニポポ」という存在を知ったのが
「ニポポ」がストーリーのカギとなってくる名作ゲーム
『オホーツクに消ゆ』だった! 、、というわけであります
ただ、このニポポ
その"刑務作業の一環"という生い立ちからして
商売目的メインで作られているわけではないので
その時々によって作られる量にも限りがあるのです
(商売目的ではないから、一刀彫りの民芸品としては値段もかなり安いお手頃価格♪)
季節的には
網走の冬の流氷観光シーズンなどに合わせて
受注が来て、刑務作業として生産しているのだろうか?
詳しい工程スケジュールや生産量は分からないけれど、、
また、今回乗り遅れた「流氷物語号」の車内販売でのみ
『オホーツクに消ゆ』登場バージョンである
"涙彫りニポポ"というニポポが、コラボグッズとして
ここ何年か発売されている
もちろん数量限定だ
(もちろん私はお目にかかれなかった 笑)
そして、
後々、知ることになる話ではあるが、
お土産さんの店員さんなんかに聞いた話の感じだと
・最近、入荷量が減ってきていて
そんなにたくさん仕入れられなくなった
・現在の網走刑務所は
一般に思われているような"極悪犯ばかりが送られてくる刑務所"
というわけでもなく、普通に短期刑の人も入っているようで
そういう事情もあって、長期に渡る、人形作りの技術の継承が困難になってきている
ということのようだ
昔のニポポ作品を見ると
30cmくらいのサイズはもちろん
全盛期(と言っていいのかな?)には
50cmくらいのサイズのものも作っていた様子
それを考えると今回並んでいたものを見ても
一番大きいものが約15cmサイズということで
技術の継承や刑期の短さなども相まって
ニポポの小型化が進んでいるのかもしれない
あと、もしかしたら
新作ニポポの流通量が減っているのは
「流氷物語号」車内販売用のニポポ作りに
生産力を割かれているせいじゃないのかな?
なんて思ったりもした(笑)
観光案内所にこんなにいっぱい並んでるから
この並んでいるもの以外にも在庫はあるだろうし
明日明後日で訪れる各町のお土産物屋さんや
ニポポの"本丸"と言ってもいい博物館網走監獄のお土産コーナーにも
もちろん置いてあるだろう
さすがに初日でたくさん買い込んで
(たくさん買うつもりでいる笑)
それを持って観光するのも大変だし、、
とりあえず今は見るだけにして
もしどこにも売ってなかったら
帰りの日にまたここに来て買えばいいな♪
観光案内所には案内係のお姉さんたちもいたのだけれど
他の観光客の対応をしているようで
何も会話を交わすことなく、私は案内所を後にした
、、、ところが!!
その判断が、取り返しのつかないミスを引き起こすなんて、、!!
、、って
もったいぶらずに先に書いておくと(笑)
今回の旅
色んなお店を回りましたが
この観光案内所以外、どこにも売っていなかった、、、!!
(3月の頭、という時期的なもんもあったのかも?)
しかも帰りの日に立ち寄ったら
12cmと15cmの大きいものは売り切れで
小っちゃいのが数個チョロっと残ってるだけだったーーー!!
オーマイガー!!
今回の旅の大きな目的の1つだったのに、、
一生の不覚、、
まさか、こんなにどこにもないとは、、
そりゃあみんな売ってたら買いますわな、、
でも小っちゃいのだけでも買えてよかった♪
あぶなく1つも買えずに終わるところだった(笑)
そうそう、
買えなかったとはいえ、目撃することは出来た
実物の大きめニポポたち
実は「流氷物語号」に予定通り乗れていたら
その姿さえ見ることなく旅を終えていたわけです♪
そう考えると
人生も旅も、何が吉と出るか凶と出るかわかりませんな
"禍福は糾える縄の如し"ってヤツですな♪
【今回の旅の教訓】
旅先で見つけて気に入ったものは
その場で買え!!
です(笑)
~つづく
おまけに
案内所のお土産コーナーの模様をもう少々


手作り感あふれるレイアウトが素敵です♪
車内限定販売の"涙彫りニポポ"はなかったものの
(これすら実際、車内でも3月を迎える前にSOLD OUTだったみたい)
車内で買おうと思っていた品々がほとんど揃っててひと安心♪


帰りの日、
ミニニポポたちとともに
『オホーツクに消ゆ』グッズも
レコードなんかも含め、けっこうたくさん買って
お会計してくれた案内所のお姉さん(マダム)たちに驚かれたのでした(笑)
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