網走オホーツク旅 10 ~流氷の見える列車に乗って~

今、私の目の前に
オホーツクの海が広がっている
10:24発の「JRしれとこ摩周号 釧路行き」
網走駅を発って
ものの数分くらいだろうか
目の前に広がるオホーツク海
流氷は、、

あれ?
ない

あ、ちょっとあった(笑)

雲の多い、この日の天気と相まって
寒々しい景色だ

「鱒浦(ますうら)」駅
道中の駅も、どれも風情があってたまらない



「北浜」駅
もちろん『オホーツクに消ゆ』にも登場し
"流氷に一番近い駅"ということで
「流氷物語号」も、乗客に楽しんでもらうため
10分間ほど停車して、降りて撮影したり
展望台に登って流氷を見たりできるようだ
(私の乗っているのは「流氷物語号」ではないので
普通に停車して過ぎ去るのみ 笑)


停車中の窓から


プラットホームもこの賑わい


列車は再び走り出し
凍てつくような景色が続く


あ、水平線にうっすら白く見えるのは
もしや流氷かな?
"流氷"
日本人なら誰でも知っているような自然現象だとは思うけれど
その出来る過程まできちんと知っている人はおそらく多くないはずで
かく言う私も、この旅で調べるまで何となくしか知らなかった
詳しくはWikipediaかググっていただきたいのだけれど(笑)
かいつまんで説明しておくと、、
(あ!言っておきますが
単純に網走の沿岸の海の水が凍って流氷になるわけじゃありませんヨ!笑)
北海道の北の海(オホーツク海)にある、
縦長の大きな島=樺太(サハリン)
その島の上の方の左側には
海を挟んでユーラシア大陸(ロシア)の海岸があり
その海岸に注ぎ込んでいるのが
大陸でロシアと中国の国境の役目を果たしている大河=アムール川
このアムール川の水が
オホーツク海に注ぎ込んで海水と混ざり合うことで氷となり
それが海流に乗ってサハリンの西海岸を伝って南下してくる内に
次第に氷が大きくなり、まさに流氷となっていく
そうして、
サハリン南端と、北海道北端の宗谷岬の間の宗谷海峡を抜けて
網走の沖合まで流れ流れてくる
それが流氷なのです 、、たぶん(笑)
(ちなみに流氷が沿岸に着くのを"接岸"と言う)
だから、網走が冬になったからって
すぐに流氷が見られるわけではなく
北の海で氷となってから流れ着くまでにタイムラグがあるし
(なので、網走の流氷の見頃は例年2月~3月上旬あたり)
その年の流氷の出来具合も
サハリン周辺のその冬の気温や海水温にも影響されるので
毎年同じとは限らない
しかも
無事"接岸"を迎えた後でも
流氷は海上を漂っているだけなので
日によってビッチリ接岸していたり
遥か沖の方へ流れてしまっていたり
なんてこともあるのです
今回の旅もまさに"それ"を味わうことになり
初日3月2日は、ご覧のようにほとんど見られず
(沿岸の路線の終わりの方=「知床斜里」駅手前で多少見れた)
その2日後、3月4日には
見事な流氷群をたっぷり見ることができた
(後日レポートいたします♪)
(後日レポートいたします♪)
それぐらい、日によって差があるということ
それを念頭に入れて流氷観光をすべきかもしれませぬ
今回も「網走⇔釧路」の"往復"旅だったから見れたものの
"片道"旅だったら、流氷にも出会えてなかったかも、、

車内の路線図


シートの柄も北海道仕様でカワイイ

最終日にまた訪れる「浜小清水」駅
ここで降りて海岸まで行き
流氷を間近で見ることができました


「止別(やむべつ)」駅
いいですねえ



おお!
「止別」を過ぎ、「知床斜里」へ向かう途中
ようやく流氷が見えてきました!



今日のはちょっと
(翌々日に見たのはもっとキレイだった)
でも、水平線まで続く氷の浮かんだ海は
なんとも不思議な光景だ
地の果ての世界とでも言えるような、、
でも何はともあれ、初日早々にひとまず見ることができて良かった♪
流氷を見に来て、まったく見られなかった
なんてこともあり得るだろうから


そして、
11:14頃 「知床斜里」駅に到着♪(といっても降りずに通過するだけ)

あ、私が乗れなかった「流氷物語号」が!(笑)

こんなカワイイラッピング仕様の特別車両だったのでございます
同じく2両編成
私が予約していた窓際の良い席は
ポッカリ空いていたのだろうか?(笑)
それとも誰かが代わりに座ってくれていたのだろうか?(笑)

「知床斜里」駅を離れる時
プラットホームでは「流氷物語号」の
車内販売をしていたであろうスタッフの方が
手を振って見送ってくれていた
(そして、それはきっと私に向けてではない 笑)

~つづく
Comments