トニー谷『ジス・イズ・ミスター・トニー谷』




ジス・イズ・ミスター・トニーたぁに・ざ~あんす♪



(旅レポはちょっとひと休み 笑)







数年に一度、忘れた頃に思い出してはYouTubeで動画を見るなどして
気にはなっていた、昭和の芸人=トニー谷

なんだかんだで
買ってしまいまして(笑)

こちらはビクター発売のベスト盤CD
『ジス・イズ・ミスター・トニー谷』

1987年に、かの大瀧詠一氏が変名の「厚家羅漢」としてプロデュースした追悼盤(の復刻盤)



40代くらいの人間にとっては
ちと古過ぎて馴染みがないかもしれないけれど

おそ松くんの"イヤミ"の元ネタ・モデル
だと言えば すぐ伝わるかな?



CD帯によると

「サイザンス」などの流行語をつくり、
ソロバン片手の司会漫談で一世を風靡したコメディアン "トニー谷"

と紹介されていて


Wilipediaなんかを見ると
なかなか最低なエピソード満載の御方で(笑)

まさに "人を喰ったような" という形容詞が相応しそうな
昭和に咲いたヴォードヴィリアンの華、、っといった感じかな


当時ですら、スポンサーに敬遠されて"舞台→テレビ"へ移ることが出来なかったというのに
もう、今だったら、炎上必至のアンタッチャブルな扱いの芸人だったろうな(笑)


"エゲツナイ芸風でも 舞台を降りればいい人"ではなく
舞台を降りてもかなり破天荒だったみたいだ
(本人の本当の姿は家族しか見せなかったのかもしれない)

「芸人は職業じゃなくて生き方だ」という考えの元生きていたのは
「ロックは生き様だ」という発想とも重なる


とは言え、一世を風靡したのは間違いなく

流行語にしたって
「さいざんす」の他にも「家庭の事情」「おこんばんは」「バッカじゃなかろか」
「レイディースエンジェントルメン、アンドおとっつぁんおっかさん」
などなどあり、かなりぶっ飛んだ言葉の使い手だったようだ

(もしかしたら、このトニー谷が操る、
 英語と日本語チャンポンのデタラメ英語「トニングリッシュ」
 芸人で言えば、ルー大柴の源流なのかもしれないし
 音楽の歌詞で言えば、桑田佳祐(やフリクションのレック先生も?笑)の
 源流にあたるのかもしれないな)


そう言えば
『ドラえもん』の原作のコミックで、のび太かドラえもんのどっちだったか
「バッカじゃなかろか」って言うセリフがあったと思うんだけど
今思うと、トニー谷のこれから来てたっぽいな(笑) そうですかね?F先生?(笑)







トニー谷の録音物はこれで全部くらいなのかな?

今から振り返れば、"コミックソング"のひと言で片付けられてしまいそうな全12曲だけど
これこそ日本人にしか生み出せない音楽と言っても大袈裟ではないくらい、
なかなか意趣を凝らした曲たちの詰め込まれた、今の人には逆に新鮮で刺激的かもしれない1枚



ジス・イズ!



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