血肉 - JOE STRIANI

【俺の血肉と化したCD自慢】
 
その5 - JOE SATRIANI

 
いよいよジョー・サトリアーニがやって来る!!
 
 
15年ぶりの単独来日公演!
今まで兄以外でサトリアーニ好きに私は会ったことがない。(笑)
ので、ここを読んでいる人はきっと知らないでしょう。(笑)
でもたぶんスポーツニュースとかのTVのバックで流れているのを聴いたことがある人は多いはず。

簡単に説明しておくと、ジョー・サトリアーニはニューヨーク州ロングアイランド生まれの
インストゥルメンタル系ギタリスト。1956年生まれなので、今御年60歳。
2ndアルバム『Surfing With The Alien』はアメリカだけでも100万枚を超える大ヒット。
つまりギターマニアだけじゃなく一般の音楽好きにも届いた作品。
インスト・ギタリストとしてはジェフ・ベック以来の快挙だったのでしょう。

またギター理論にも長け、若い頃は近所に住んでいたスティーブ・ヴァイ(これまた知ってる人は知っている私の好きな変態寄り凄腕ギタリスト)や、その後はメタリカのカーク・ハメットなどにもギターを教えている。みんな売れる前の頃に。
基本スタンスはソロアーティストなれど、その長いキャリアの中では、助っ人としてディープ・パープルやミック・ジャガーのバンド、チキンフット(こちらは元VAN HALENのサミー・ヘイガー、マイケル・アンソニー、そしてレッチリのチャド・スミスとのバンド)といったバンドに参加している。


テクニカルなものに重きを置かないパンク・ロックを知ってしまった20代の頃は
ちょっと遠ざかっていた時もありましたが、ここ数年で私の中で占めるウェイトが戻ってきた感じ。
"やっぱいいな~!"って奴ですな。
 
その楽曲たちはバラエティに富んでいて、ブルースやジャズといったルーツ・ミュージックからキャッチ―なポップソングやバラード、果ては誰も聴いたことのないような響きまで。理論はもちろん駆使できるが理屈っぽくない音楽。
ロックンロール・ハートを持ちながらも冒険的精神を忘れない男だ。
 

テクニカル系エレキ・ギター月刊誌『ヤング・ギター』を愛読していた中高生の頃(ちなみに同時に愛読していたのは『ファミ通』で、さらに遡ると小学生の頃は『コロコロコミック』だ笑)、兄が買ってきたアルバム『The Extremist』(1992年作品)が最初の出会い。これ名盤。
その時はまだ髪があった。今は髪がない。つまりスキンヘッド。ロッカーらしいロン毛生活からか体質からか頭髪が寂しくなってきたのであろう、つまりハゲてきたのであろう、いきなりツルツルにしてしまった。
そしてツルツルになってから発表した『CLYSTAL PLANET』(1997年)がこれまた名盤!
スキンヘッドにグラサンという見た目も宇宙を感じさせる男になり、よりサウンドも宇宙感に磨きがかかり、ロックインストアルバムのお手本のようだと個人的には思っております。
この辺のサウンド私は影響を受けているかも。ギター理論はよくわからないから雰囲気だけ。(笑)
でもインタビューを読んだら、"理論を知らないとね~"と手厳しいです。
 
例えば、ヤング・ギターのインタビューによると、
"演奏テクニックだけに走らずにエモーショナルなプレイをするには?"という質問に、
 
「実はスケールと音符をしっかり理解することが大切だと思う。エモーショナルな感覚と言えども、それを表現する手段を知らなければ、何も始まらないだろ?僕に言わせれば、ギタリストが"マイナーとフリジアンとドリアンとミクソディリアンとメジャーとリディアン"の違いをはっきり説明できなかったら、それは大きな問題だよ。それって、世の中の人と分かち合いたい気持ちが山ほどあっても、200しか単語を知らないってのと同じことだからね。赤という色を1つの方法でしか説明できないようなものだし、暖かさや寒さを1つの言葉でしか伝えられないことと同じなんだ。色や温度を表現するためには、より多くの単語を知っている方がいいだろ?音楽も一緒さ。コードとスケールという"単語"をより多く知っていれば、複雑な感情を豊かな音で"語れる"。自分の気持ちを音楽というフォーマットで適切に伝えられるんだ。もちろん、ただ言葉を知っていても、それをうまく使わなきゃ何にもならないけどね。その知識を音楽に変える術が必要なんだ。」(YOUNG GUITAR 2002年8月号より / 『レジェンダリー・ギタリスト 特集ジョー・サトリアーニ~指先で語る至高のギター伝道師~』 P.66より抜粋)
 
サ、サトリアーニ師匠!
フ、フリジアンって何ですか?(笑)
ドリアンは果物ですか?助川ですか?
メジャーとマイナーしかわかりません!!
それすらちょっと怪しいです!!
し、師匠、耳が痛い話です。
 
でも、それとは別に私の好きなジャーニーのギタリストのニール・ショーンは、"スケールは詳しくないしあまり考えない"、と言っていたり、ジョー・ストラマーに至っては、"俺は本能で音楽を作っているんだ"と言ってのけていたりするから、人それぞれってことで。(笑)
あ、でも、ジョニー・マーもテクニカルっちゃテクニカルだよなぁ。速弾きとかギターソロとかはやらないけれど、曲作りに関してはコードやアルペジオなどで様々なテクニックを駆使している。
 
(↑ 師匠の人柄が垣間見えるインタビューだらけのヤング・ギター増刊号)
 
 
 
脱線脱線、閑話休題。
話を元に戻しましょう。
 
サトリアーニ師匠は、その後も2年に1枚くらいのペースで枚コンスタントに良質なアルバム(しかもコンピューターに接近したり、レイドバックしたり1枚1枚異なるコンセプトの)をリリースし続け、現在ソロのスタジオ・アルバムは15枚目。
また、他の有名凄腕ギタリストを誘い"G3"というイベントを世界各地で続けるなど
ロック・インスト界の良心と言ってもいいであろう。
 
ポップネスとクレイジーなサウンドや宇宙を感じさせるコード感、そして何より歌心のあるフレージング。そして人柄!そしてきっとシャイネス!(会ったことないけど笑)
私の好みにドンピシャ。

しかもインタビューを読むと、フェイバリットなライブ・アルバムにジミヘンのバンド・オブ・ジプシーズやザ・フーの『LIVE AT LEEDS』を挙げるという、ロックがわかっているロック少年心を忘れない素敵なお方なのです。
自身もライブではアルバムをなぞり再現するだけじゃなくステージ上で冒険することも恐れない。
 
 

そのサトリアーニがいよいよやって来る!
 
 
来週2/8、中野サンプラザにて。 
実は観るのは初めてなのです。
誰かサトリアーニが好きな方、一緒に語らいませんか?(笑)
まずは文通から。(笑)

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