地獄の黙示録


『地獄の黙示録(特別完全版)』
フランシス・フォード・コッポラ監督 1979年/2001年
 
ベトナム戦争の狂気を
母国米国に反旗を翻し密林の奥地で帝国を築いた元軍人と
それを始末するように任務を受けた軍人の邂逅を通して描いた
内省的な戦争叙事詩的映画。
 
 
大作だ。長い!(特別完全版だからだろう)
3時間半近くあり、2日に分けて観る。
でも面白かった。
金の掛け方が半端じゃないな。特に前半。
ヘリでの爆撃戦は戦場を疑似体験してるみたいだった。
これは言い過ぎではなく。
 
光と影の使い方がうまい映像。
ドアーズの「THE END」の寄せては返すようなグルーヴが物語とシンクロしていた。

これは『ディア・ハンター』かなんか見た時も思ったが、
アジア人は得体の知れない個性のない集団という描写になるのがちょっと鼻につく。
まあ言葉が通じない白人から見るとアジア人はどうしてもそういう目線になっちゃうんだろうけど。
 


 
 
主役のマーティン・シーンさん、いい目してます。
 
 
映画の中で使われた「Charlie Don't Surf!(チャーリーはサーフィンしない)」ってセリフは、
ザ・クラッシュの曲名にもなっている。アルバム『サンディニスタ!』の中で。
ようやくここで確認。
 
後期クラッシュは
『タクシー・ドライバー』(ジョーがモヒカンにしたり)や、
『地獄の黙示録』(確か『コンバット・ロック』の中で映画中のセリフを使ったり)などなど
結構映画好きだったんだな。

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