『ナチス強制収容所』『ナチス絶滅収容所』





Amazon Primeのリストに載っていたから
何とはなしに観てみたけれど(笑)

なかなか強烈なとんでもねえ映像だったな、、





昨晩視聴したのは、


連合軍のアメリカの撮影班による記録映画と言っていいのかな

ジョージ・スティーヴンス監督による
1945年の作品









30分ほどの短い作品が2本


ナチス強制収容所
この映像は、米軍がナチス領内を進む中、各所で解放していった収容所のドキュメントである。アンネ・フランクが収容されたベルゼン強制収容所をはじめ、目を覆いたくなるような記録であるが、興味本位でこの映像に接するのではなく、「人道に対する罪」を意識して、命の重さを感じてほしい。 ― Amazon Prime紹介文より


ナチス絶滅収容所
第2次世界大戦中、ナチスドイツは自国の内外に数多くの強制収容所を造った。運び込まれたのはユダヤ人だけでなく、ジプシー、ポーランド人、ロシア人、そしてドイツ人政治犯など、ナチスが敵と見なした多様な人々であった。 ― Amazon Prime紹介文より



(観た順番はこの順番だったけど、作品としては『ナチス絶滅収容所』が先なのかな?)







ナチスドイツが敗れ
連合軍側が解放にやって来た直後の
各地の強制収容所の様子を

なんの脚色もせず、事実だけをありのまま
淡々としたナレーションで、淡々と映し出す
(もちろん遺体だらけです、、🙏)

連合国側の変なプロパガンダ臭もしない
貴重な記録映像



これ、年代ものの画質のモノクロ映画だから観られるようなものの
最先端の4Kとか8Kとかの画質だったらちょっと観られないだろうな(苦笑)







自分は、水木先生の名著『劇画ヒットラー』なんかも何度か読んでいたから
多少は分かった気にはなっていたけど、まだまだ知らないことは多かった


ナチスの強制収容所というと
"ユダヤ人大量虐殺"というイメージが真っ先に浮かぶけれども

ユダヤ人だけじゃなく
ポーランド人、ロシア人、フランス人、ベルギー人、
そして同郷ドイツ人の政治犯(要するにナチスに歯向かう人間)などなど
多種多様な人々が

ドイツ国内外のヨーロッパ各地に作られた
かなりの数の収容所で虐殺されていたんだな

(むしろナチス初期の収容対象は、ユダヤ人がメインじゃなかったし
 普通にジプシーや浮浪者、同性愛者なんかも収容されていた)







決して、怖いもの見たさで見るような映像ではないけれども


人間が人間に対して
ここまで非道なことができる

ということが記録された
本当に非常に貴重な、人類史に残る資料だ



(そして、ナチス強制収容所を解放していった、
 そんな"正義"のアメリカ軍も
 同じ第2次世界大戦で原爆を使い
 非戦闘員である民間人大量虐殺という
 最悪の戦争犯罪を犯しているという皮肉)





映像のグロさというよりも

同じ人間に対してこんな所業が出来てしまう人間のグロさ
そしてそんな環境にも慣れて適応してしまう人間のグロさ

かもしれないね






昔だったらスピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』

最近で言うと『関心領域』なんていう映画が話題にもなったりと
(自分はまだ観てないけど)
ナチスやアウシュビッツものの映画は結構あるけれど

そうした映画に興味がある人は
決して観ておいて損はない映像かと思います






それにしても

「閲覧注意」も特になしで
サブスクにこんな映像が転がっている

Amazon Prime 恐るべし、、(笑)



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