『ほんとうのピノッキオ』





栄えある 第24回みうらじゅん賞 受賞作品


『ほんとうのピノッキオ』



を 先日2/16にAmazon Primeにて鑑賞いたしました!











マッテオ・ガローネ監督・脚本・製作
2019年のイタリア映画


ほんとうのピノッキオ(字幕版)
貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか……。
― Amazon Prime 紹介文より








ああ!


"第24回みうらじゅん賞受賞" 以外の
予備知識なしで観始めたら、、

ゼペット(字幕ではジェペット)じいさん役は
『ライフ・イズ・ビューティフル』の
ロベルト・ベニーニさんだったんですね!

じゃあ、この映画は大丈夫だ(笑)


だいぶお歳を召されてたけど
すぐ分かった(笑)






"ピノキオ"(今回は原語の発音に倣って"ピノッキオ"だけど)って

これだけ世界的に有名な話なのに、


・命を持った木の人形
・嘘をつくと鼻が伸びる
・なんかデカい魚に食べられてその中に誰かいる
(・マリオに出てくるアイツはキノピオ)


くらいしか知らなかったよね?(笑)




原作は、

もちろん、イタリア(作者はカルロ・コッローディさん)の作品で、
タイトルは『ピノッキオの冒険』(伊:Le avventure di Pinocchio)
1883年が初出の児童文学作品




映画を観終わった後に、YouTubeでこの映画の予告編を見ると
けっこう"ダークファンタジー"感を推していたけれど、

確かに児童文学特有のちょっと不思議なダークさもあったけれど
そこまでダークファンタジーって感じでもなかったかな、いい意味て
(一時、古典的名作からの"ダークファンタジー"ものって流行ってたもんね
 "童話って実はこんなに残酷でした♪"ってヤツ)

ファンタジックさももちろんテンコ盛りだったけど
それ以上に、リアルさがかなりあった(笑)




そう、様々な賞を受賞したりノミネートされたりと
批評家からも高評価のこの作品
(そして興行的にも記録的ヒットをたたき出している)

CGも含めた現代の最新映像技術も手伝って
本当に違和感なく、とにかくリアルに描かれているのだ

筋書きも原作に忠実に



とは言え、CGバリバリってわけじゃなく
動く木の人形たちや、その他の人間以外の者たちも
実際の人間が演じているという

CGはあくまでも味付けにうまいこと使っている感じ(だと思う)






非常にリアルさを感じさせてくれて
当時のイタリアの暮らしを味わえるし

なんかもうみんな ズタボロみたいな生活 をていて

もう全員、ジェスロ・タルみたいな感じですな(笑)



特に、悪役として度々現れる
キツネとネコの2人組が非常に良かった♪

なんていい顔をしているんだ、という(笑)



もちろん、主役の、ちょっとナジーム・ハメド似のピノッキオも
木の人形のような少しぎこちない動きといい
きちんと木目のある顔といい
どこをどうやって人とCGを融合させてるんだ?ってくらい良い出来



もう、ほんと児童文学作品の映像化としては

理想的な形で再現していると言ってもいいかもしれない







そうした映像的な面からも楽しめる

古びない名作の現代アップデート版とも言える
『ほんとうのピノッキオ』

興味のある方、観てみてはいかがでしょうか?








あ、ちなみに


この作品を観てみよう、というきっかけにもなった
第24回みうらじゅん賞受賞


授賞理由は、

日本の御神木信仰ならびに山岳信仰における天狗、
六波羅蜜寺の空也上人像との関連性
など

日本の民間信仰、民俗学的視点からの受賞でございました!(笑)




↓↓ 授賞式の模様はこちらから今も見られます(笑)

第24回みうらじゅん賞発表(YouTube みうらじゅんチャンネル)



あわせて是非(笑)



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