『沈黙 ‐サイレンス‐』











いや~、重厚ですなあ、、!!



前から観たいと思っていた
『沈黙 -サイレンス-』

Amazon Primeでいい機会だったので観る
(KADOKAWAチャンネルの無料期間も使わせてもらって、、笑)



マーティン・スコセッシ監督
2016年の映画

遠藤周作の小説『沈黙』を原作として
実在の人物なども混ぜながら描く、
キリシタン弾圧下の日本にやって来た
ポルトガル人宣教師たちの物語


当然のように、
今とは比べるべくもなく血生臭い時代

純粋に神を信じる宣教師である主人公が
その信仰を捨てるかどうか(棄教)の極限の状況に立たされた時
どういう結末を迎えるのか?

見事に描き切っていて
最後まで見応えのある作品だった
(約2時間40分の大作)




もちろん多くの日本人俳優が登場するものの
撮影場所が台湾だったりするらしく
またトンチンカンな"日本"描写があるかな~?と思いきや

さすがは巨匠マーティン・スコセッシ
まったく気になるようなところもなく
当時の日本に入り込めた



とりわけ、まるでドキュメンタリーでも見ているかのような感覚を覚えたのは
観終わってから考えると、BGMが少ないせいもあったのかもしれない

蝉の鳴き声や波の音など、自然の音が効果的に使われていて
随所で出てくる"ヒグラシ"の声なんか、知らない海外の人からしたら
ちょっと不気味な音にも聴こえたりするのかしら?



どうしても時代劇だと
現代の鮮明な高画質が仇となって"芝居"っぽくなりがちな気がするけど
(時代劇って昭和のヤツの再放送TVくらいの画質が似合ってたりもするからね)
まったくそんなことはなく、

逆に、その画質のキレイさも相まって
それこそドキュメンタリーを覗いてるような感じだった
巨匠にぬかりはありませんな






宣教師役のアンドリュー・ガーフィールドさんはじめ、

(はじめてちゃんと観た)窪塚洋介さんも非常に良かったし
通辞(通訳的な人)役の浅野忠信さんもとても良かった
イッセー尾形氏の演技力は言わずもがな

あ、元気だった頃の高山善廣氏もワンシーンで出ていました



モキチ役の人もとても良かったし、、




、、って、


観終わってから知ったけど

あの人が塚本晋也なのか!!



これまた俳優としてちゃんと観るのは初めてだ
非常に素晴らしかった!

(以前、ツイッター時代に
 『ヒルコ/妖怪ハンター』の感想をツイートしたら
 リツイートしていただいた、あの塚本晋也監督でしたか!笑)


なんでも今回の役柄のために40キロ台まで減量したとか、、
(監督・主演の『野火』も観たくなってきたな)





というか、主人公のアンドリュー・ガーフィールドさん

この映画1本で

マジであの時代の宣教師の境遇をリアルに追体験したんじゃなかろうか?
それぐらい下手するとややトラウマになるくらいのヘヴィーな現場だったんじゃなかろうか?

なんて思ってしまうくらいリアリティのある作品でございました




重厚感のある歴史ものを観たい方は是非!



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